最適な研修とは?

先日お客様より、タイムマネージメント研修のお問合せがありました。

話を聞かせて頂くと、現場では残業が当たり前になっており、このままでは問題になりそう、なので時間の使い方を上手くできるようになるタイムマネージメントというご依頼でした。

さらに残業の理由について聞くと・・・社内文書の作成に時間をかけすぎている。また、就業時間過ぎても、そもそも上司が帰らない。(帰れない?)定時で終わるという感覚を管理職(プレイングマネージャー)が持っていないようである、という事でした。(こういうお話しはとても多く聞きます)

人は一見すると非合理的な行動に見えて、実は合理的に行動していたりします。社内文書の作成に時間をかけることや、定時を過ぎても会社に残るのは、何らかの(本人にも分かっていない隠された)理由があるのかもしれません。

そうした理由を認識せず、表面的な事象に対応するような研修をしても効果はありません。最終的にはタイムマネージメントではなく、まずは、あるべき姿と現状を参加者で認識し、現状の行動をとっている理由を探るような研修を提案しました。

研修後の結果で、タイムマネージメントの必要性が認識できたり、もしかするともう少し具体的なスキルが必要と分かるかもしれません。以前、こうした研修を実施した結果、組織風土に課題があることが明確になり、その改善のためにはさらに研修をするのではなく、社内の仕組みの改善から取り掛かろうという事になった事もあります。

私たちは痛みを感じる事象が発生したときは、その痛みをすぐに解消させたいと思ってしまう事がありますが、まずは根本的な原因(理由)を考え、その対策を考える事が大切です。

問題・課題はあるが、どのような研修を実施すればよいか、わからないなどありましたら、お問い合わせください。